沖縄に行きたいと、数年前から思っていたんです。
なぜかというと。
私が大好きな歌手・・・そしてミュージカル女優、本田美奈子さん。
美奈子さんがご出演された、ミュージカル座の「ひめゆり」というミュージカルがありまして・・・太平洋戦争・沖縄戦での、「ひめゆり学徒隊」を題材にしたものでした。
そのミュージカルを観て、本当に怖かったんです。
戦争ものって「はだしのゲン」や「ほたるの墓」とか、アニメで見たことはありましたけど、生の人間が目の前で生で演じるものを見たとき・・・まぁ自分が大人になってるって言うのもあるかもしれませんが、捉え方や感じ方が変わってまして・・・。
たぶん、子供の時は「気持ち悪い」だったんだと思うんです。
それが大人になってからは「怖い」に変わったんですよね。
演じることを職業にしている今だからこそかもしれませんが、舞台を観るとき、自分がそこにいる妄想をしてしまうんです。
それで、すごく怖くなって・・・。
でも、だからこそ、なんかあの場所に行かなくては行けない気がするって思ったんです。
ずーっと思ってました。
でも、一度も沖縄に行ったことがないので、なかなか行く勇気がなくて。
そんなとき、友人と話をしていたら、「沖縄に行くんだ」という話を聞いて、私も便乗させてもらったわけなんです。
というわけで、今回の沖縄旅行の一番の目的は、ここ「ひめゆりの塔」。
祈念碑には、亡くなった方のお名前が刻まれています。
そして祈念碑の前には・・・というか下には、「壕」があります。
ちょっと背伸びしてのぞいてみましたが、クラっとしました。
深くて、底は見えませんでした。
祈念碑の横には、「ひめゆり平和祈念資料館」があり、学生だった人たちがどうやって戦争にいくことになったのか、戦争時どんなことをしていたのかなど、当時の映像があったり・・・病院壕のジオラマがあり、どういうところでけが人の手当をしていたのかというのをみることができます。
そして、学徒隊の生き残りの方々が、当時のお話を聞かせてくれたりもします。
『お国のために』
「辱められそうになったら自決しなさいと、みんなに手榴弾を渡されていたというのは、本当ではないのよ」と、おっしゃっていました。
「渡されていた人もいたみたいだけど、重症患者で、もう戦えない兵隊さんからもらったりした人もいたみたいだけど」と。
その方も、「もう自決するしかない」と思ったそうです。
でも兵隊さんに「軍人さんは女・子供は殺さないと聞いているから、やめなさい」と止められたそうです。
実体験した方の言葉・・・話です。
こんなことが、数十年前には起こっていたわけなんです。
映像でも生き残った方々のインタビューが見られるのですが、その場所からはなれられませんでした。涙も止まりませんでした。
「一緒に死のうとした子がいました。でも、その子は、『死ねない』と言いました。『もう一度お母さんに会ってからじゃないと死ねない』と、そういいました」
色んなインタビューが見られます。
本当に涙が止まりません。
死ななければならない思い。。。どんななんでしょう。
それでも生き残りたいと思う。。。どんななんでしょう。
自分がもしそんな所にいたら・・・現代に生きる人が今そんなことになったら、生き残れるでしょうか。
「生きている」、「生きていられる」、それだけで幸せなのに。
最近は平和であることにかまけて、無意味に人を傷つけたりする人が多すぎます。
もっと「生きている」ことに喜びを感じ、もっと「生きる」ことに力を注ぎたい。
忘れてはならない事実です。
けっして繰り返してはならない事だと思います。
だからこそ、たくさんの人に行ってほしい。
実際経験した人の話を、たくさんの人にきいてきてほしい。
この方達の話を聞けるのは、永遠ではありません。
まだ、お元気でいらっしゃる間に、きいてほしい。
私ももっと、地に足をつけて、しっかり生きよう。
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